【 早期退職を決めて、最初に読んだ本 】
あるとき、いくつかの条件が重なって、「早期退職」を決めました。
ぼんやりとですが、起業を考え始めた時期でもありました。
地元の大型書店で、起業に関する本を探していた時です。
目に留まったのが、
「ネクタイを毎月3本買う人はなぜスゴイ仕事ができるのか」
(祥伝社 野呂エイシロウ 著)
でした。
私は、「見た目の印象は2秒で決まる」のフレーズに打たれ本を購入しました。
そして、身だしなみ(服装・持ち物)に気を使うようになりました。
- スーツをオーダーしました。(オーダ専門店に行きました)
- ネクタイを3本買いました。(スーツと合わせました。その後も買っています)
- ペリカンの万年筆とボールペンセットを買いました。(モンブランはまだ早い)
- ついでに革靴も2足買いました。(同型色違い)
- 革鞄も買いました。(オーソドックスに黒、質感が良いもの)
といっても買ったのは、退職後でしたが・・・。
【 早期退職のきっかけと決断 】
組織の若返りだったのでしょう。早期退職の募集がありました。
強制とか、肩たたきはなかったのですが、会社に残ったとしても
働くためのモチベーションが続くかどうかは微妙でした。
というより、続かないと思ったのです。
退職金の上乗せもありましたが、安定した収入を考えれば退職は無しでしょう。
実は、直前に仕事を通じて知り合った方が退職~起業した年齢が
私と同じ(50歳過ぎ)というを話を聞いたのです。
あれ?もしかして自分もできるかも。と思ったことがきっかけでした。
とは言っても、すぐに転職できるわけでもないのですが、
自分なりに青写真を描き、「うん、これはいける」と思えたことが大きかったと思います。
【 なぜ、この本 】
毎月ネクタイを3本も買う人を私は知りませんでしたし、まだ出合ったこともありません。
コンサルタントを意識し始めでてから、仕事で会話する相手の方は、おのずから役員クラスと
なることを容易に想像できました。(実際にそうなったのですが)
そんなときに目に留まったこの本の目次を見て、購入を決めました。
- 「この人と仕事をしたい!」最初の2秒で全てが決まる
- ビジネスマンのスーツは宇宙飛行士の宇宙服
- ボールペンは一生ものを使う
【 意識が変わった 】
「オーダースーツ」「ネクタイ」「ペリカンの万年筆とボールペンセット」「革靴」「革鞄」
は役にたったのか?
結論をいうと、大いに役に立ちました。(役に立ってくれています)
気持ちの問題だけ(気のせい)かもしれません。
でも、確かに違うのです。
- 気おくれしない
- 引け目を感じない
- 立ち居振る舞いにも気を遣うようになった
お客様が役員クラスの方となると、やはりそれなりの身なりをされています。
初対面の際に、目に入る服装、身だしなみで「なんだコイツ」と思われたら、
マイナス点からの出発になります。
まぁ、ある意味では「はったり」なのかもしれません。
でも、仕事の方も、見掛け倒しと思われないように気合が入ることも事実です。
サラリーマン時代(特に若い頃)は、スーツは作業着の意識しかありませんでした。
靴も結構、くたびれていた時もありました。
その時に上司に言われたのです。「足元を見られるという言葉を知っている?」
その時は、すぐに靴を買いなおしたことを覚えています。
見た目は大事なのです。
【まとめ】
見た目は大事です。でも、勘違いしないで欲しいのです。
- 「見た目はその人の一番外側の中身」 (稲盛和夫)
- 「生まれながらの目鼻立ちとか身長の高低とかいったものではありません。
服装や持ち物、立ち居振る舞いなどによって周囲に与える印象のこと。
言ってみれば「後付けの見た目」です。だから、誰にもマネできるものなのです。」
(野呂エイシロウ著 「ネクタイを毎月3本買う人はなぜスゴイ仕事ができるのか」より)
見た目の印象は2秒。その2秒の印象が、ビジネスの成否を左右する。
ビジネスの成否は、自分のその後の人生をも左右するのです。